もう一つの太陽光利用方法
最近の原発事故以来、代替えエネルギー問題が再燃し、そこには必ず太陽光の利用があります。実際に太陽光を利用する方法としては発電パネルが主体で、屋根に置く太陽光利用の温湯補給もありますが、極めてその利用は限定されています。このソーラーパネルによる発電は確かに太陽光の豊富な地域ではかなりの発電力が期待されますが、直接暖房には使えず、一旦電気に変えてからその電力で暖房装置を動かすことになります。
そのほかにも太陽光を暖房に直接利用する方法があります。それはスイスで使われている太陽光利用の暖房設備で、このような設備は意外と日本ではあまり知られていないようです。この方法は建物の南側の壁面全体に太陽エネルギーを貯蔵するシステムです。この装置は外壁と室内壁との間に細いガラス管をまんべんなく並行に詰めた大きな壁に日中の太陽エネルギーが貯蔵され、夕方から夜中にかけてその貯蔵されたエネルギー熱が室内に向かって徐々に放熱され室内の壁が暖かくなり、一日中太陽が照っている場合には冬の寒い時でも室温が20℃近くに夜中まで保たれます。したがって、冬の寒い日にも日中に太陽が出ていれば夜も暖房は要らないのです。もっとも、この場合には建物全体がかなり断熱状態が良好な場合であって、室内の暖気が容易に外に逃げていくような状態ではこの設備の効率は悪くなります。夏にはこの設備の外側にブラインドを下ろして太陽エネルギーを遮断します。
この方法の詳細については建築雑誌「住宅建築」(1998/12:54-57 建築資料研究社)に私が報告してあります。
以下にこの建物の概観の写真をお示しします。この写真の南側にある黒っぽい装置は通例の発電用のソラレパネルなのですが、壁に直接装置され、窓やガラス戸の両脇に見られるやや茶色様壁が太陽熱集積パネルになっています。
でもこのような簡単な装置が日本で活用されていないことはまことに残念です。
町のいたるところに見られるスポ-ツジム、老いも若きも一生懸命汗を流しながらいろいろな器具を使っています。自転車漕ぎから始まってランニングマシ-ンなど、わざわざそのようなところに行かなくとも我が家でも町の中でもできそうな運動もかなりあります。しかも、わさわざお金を払ってしているのです。世の中変われば変わるものです。それというのもこのような施設が繁盛しているからです。
しかし、そのような施設の繁盛ぶりを見ていてふと考えるのはあれだけのエネルギ-を発電に使えないかということです。実はこのような発想を2009.01.12の朝日新聞の声欄に「健康器具から発電出来ぬか」として私の投書が載ったのですが、その後もう二年近く経っているのに誰もそのような装置を開発していないようです。もし、そのような装置が開発されれば地球温暖化予防にも貢献するものとも考えられるのですが・・・・・。
ところが、最近になってデンマ-クのコペンハ-ゲンのホテルがこの発想を実現したことが報道されていました。つまり、このホテル内にあるスポ-ツ施設で自転車こぎで発電することができ、宿泊客が10ワット時を発電するごとにホテルが食事券を進呈しているとのことです。
つまり、このような装置を作ること自体はそれほど難しいことではないことです。技術的な問題は発電した電気を蓄える蓄電池の整備かも知れません。もし、世界中のスポ-ツジムがこのような装置を装備したら大変なエネ.ルギ-の節約になります。どこかの会社がそのような設備を開発してほしいものです。
実はこのアイデアをすでにミズノ・スポツ店に提案しましたが、参考にさせていただきますとの返事は来ているのですが…(2008 Jan.11)。
でもこんな簡単な装置を誰も考えないのは何故なのでしょうかね。バ
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