私の架空発明 (8) 速度標識の自動読み取り装置
自動車社会では道路上での速度はそれぞれの時速制限標識に従って走行するのが原則であり、またマナ-でもあるわけです。ところが、実際の車社会では道路、とくに高速道路での制限速度無視、スピードの出しすぎ、無理な追い越し、などが原因で引き起こされる自動車事故は絶えません。自動車事故による死亡も毎年上昇傾向にあり、年間を通じますと百人単位の人が自動車事故で亡くなっているといわれています。これは日本だけの現象ではなく、世界共通の現象です。その反対に、最近では都心部では時速30km, 20kmのようなこまめな標識も使われるようになっています。そうなると、道路横に設置されている制限速度標識をかなりこまめに注意しながら運転しなければなりません。
これらの走行違反を防ぐ為にところどころにスピード違反測定用のカメラが備え付けられてありますが、その効果は必ずしも満足するものではなく、しかも極めて少数のカメラが設置されているにすぎません。さらに悪いことにはそのような隠しカメラを予め検知する装置が売られたりしていますので、なかなかスピード違反はなくなりません。
いったい道路に設置されている時速制限標識はなんのために設置されているのでしょうか。とくに高速を走っていますととかく制限速度を忘れてしまうことがあります。高速道路であまり混雑していないような状況の時には最高制限時速を軽く超えてしまうことがあります。ところがそのような時に突然目の前に時速制限80kmの標識が現れてもおおくのドライバ-は即座にブレーキをかけて時速を落とすことはあまりしないようです。ともかくいままでの惰性で走りながら段々と速度を落としていくことが多いのです。もっとも、多くの場合はそのような速度制限は無視、あるいは見逃されてしまう場合もあります。しかし、ここでなぜそのような時速制限標識が現れたのかとの理由を考えるひとはまずいないのではないでしょうか。
そのような時速制限標識の変更はそれなりに理由があるのです。たとえばカーブとかトンネルとか工事現場など、この先にあり、したがってスピ-ドの出しすぎはある程度の危険を伴うことが予測されるので速度を落としてくださいとの警告なのです。それぞれの時速制限標識は伊達にあるのではなく、ましてや飾り物でもないのです。でもこのことはそのような時速制限標識無視に起因する事故寸前の状況を経験したことの無い人にはまず理解されないと思います。
しかし、現実にはそのようなところどころに設置されてある時速制限標識、場所によっては頻繁に変わる速度制限標識を無視して自動車事故を起すことがあるわけです。自動車事故の多くはこの制限時速無視にあるようです。これはなにも時速に限らず、場所によっては追い越し禁止の標識も意外と無視され事故を起しています。
そこで考えたのですが、これら時速制限標識を時速と連動させることです。つまり、時速制限標識から一定の電波を発信させ、自動車内にはその電波のセンサーがあり、時速制限標識の指示通りに自動的に速度をおとすような装置を車体に取り付けるのです。そうすれば、時速制限が100kmから80kmに標識が変われば、自動車の速度も自動的に80kmにまで下がるようにするのです。そうすればかなりの事故は防げるはずです。ちょうど日本では時速が一定以上になった場合には警告音が鳴るようになる装置が一時ありましたが(でもこの装置はアイディアは悪くないと思うのですが)、どうしてか最近はあまり使われていないのでしょうか。)、あれと似たような考えで、時速を自動的に、しかも強制的にコントロールする装置を考案することです。或いは電波発信の代わりに自動車自体に自動読み取りカメラを設置する方法もあります。制限速度標識は一定の高さに設置されていますので、読み取りに関してはあまり問題はないように思えます。
たしか、北欧の一部の都市ではこれとやや似たような発想で、自動車内に取り付けられてある読み取り機がそれぞれの時速制限標識を読み取ってその機器のモニターに制限時速が表示される装置が導入されていることを新聞で読んだことがあります。でも、これではあくまでもドライバーの良心に任せることになり、あまり効果はないのではないでしょうか。それでも、時速違反件数はかなり減ったとか。私の発想はこのような考えをもっと強制的に推し進めて、自動的に速度を落とす装置、つまり時速制限標識から発信、あるいは読みとられたシグナルを受けて、自動車のモ-ターにそのシグナルを連動させ時速を自動的に落とす装置を開発することです。
もしこのような装置が各自動車内に取り付けられるようになれば交通事故死、すくなくともスピード違反が原因で起こる事故死はかなり防げると思うのです。このよな装置は世界的にもそのまま通用すると思うのです。もっとも、その際にはそれぞれの時速制限標識を国際的に統一する必要があります。
(補足 この考えはWorld Readerという日本のメイルマガジン(2003/3)に発表したものの再掲ですが、このような装置は今でも実現していないようです。なお、このメイルマガジンは現在は廃刊になっていますが、検索すればすべてが見られます。)
追加(2014 Sept)
最近、三菱の新しい小型自動車を購入したところ、この車には自動的に時速制限標識のあるところでその速度を少しでも超えると自動的に「制限速度を超えないでください」との音声が自動的に流れるので、ここに書いた私の提案はすでに現実化されていることになります。でもこれはあくまでも音声警告だけであり、それを無視して走ることはできるのです。(o^-^o)。
追加(2014 Oct)
最近の報道によるとホンダが新しい型のレジェンドに制限時速とか進入禁止などのサインの自動読取装置をつけている、となっていました。まさに私が考えていた方法と近似しているわけです。私の発想が十年後になって実現されたことになります。