認知症の予防に関連した隠されている視点
認知症の予防
認知症の発症リスク因子を報告している認知症予防、介入、ケアに関するLancet国際委員会は2024年7月30日、改善可能な認知症の発症リスク因子として、2020年の報告で示した12のリスク因子(教育の不足、頭部外傷、身体活動の欠如、喫煙、過度の飲酒、高血圧、肥満、糖尿病、聴覚喪失、うつ病、社会的接触の欠如、大気汚染)に、視力低下と高LDLコレステロール血症を加えた14項目を示した
このように、医学的見地からの認知症予防、改善可能性 が一般的な見解なのですが、では、これらの要因が全然なければ認知にならないかというとそうではないのです。
そのほかにも一般の医学研究者が意外と配慮していない要因は日常生活の中にあるのです。たとえば、年を取ると自然にものを書くという習慣はなくなり、最終的にはテレビだけをみるという受動的な生活になってしまうこともあげられるのです。
特に意外と無視されていることのひとつに、ものをかくとい習慣の維持なのです。
たとえば、何かの約束とか、予約、あるいは日常的な買い物などは必ずメモ用紙に書いておくことが必要なのです。
また、高齢者になると物忘れが顕著になります、その典型例として挙げらるのは、あれっ、今日は何曜日だっけ、ということもあるのです。似たようなことは、あれっ、昨日のお昼は何を食べたのだったか、のようなこともごく当たり前のことになります。これらは記憶力の低下現象になるのですが、これらを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
ですから、たんに医学的見地からの予防、改善以外にもいろいろな関与要件があるのです。
そのほかにも、人との会話が無くなること、人との接触が極限になくなること、笑いが無くなること、などなど。
また、歩行の能力の減少も間接的な要因になります。特に、高齢者向けの養老施設などでは、歩行用の安楽椅子に座っていなければならない人は人との接触が局限するからです。
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