なぜ日本は国民全員が写真付きの身分証明書を持っていないのか
日本には写真付きの身分証明書を国民全員が持っていないという極めて稀な国なのです。つまり、個人を証明する書類はいろいろと発行されているのですが、そのほとんどが写真付きではないのです。たしかに、通常の日常生活ではなんらかの身分証明書そのものを常に携帯して外出する人は皆無なのです。ある意味では、それだけ、日本は安全な環境にもあるのです。しかし、そのような写真付きの身分証明書がないために困るのは日本に帰化、あるいは居住している外国人なのです。日本に正式に居住している外国人が全員、日本、または母国の旅券を常に携帯しているわけではないのです。
ここで問題になるのは外国人であるため、外見は多くの場合、日本人にはみられないことが多いので、時として、警官に職務質問を受けることがあるのです。その結果として、場合によっては警察署に同行を求められることがあるのです。でも、このような経験は一般の日本人には全く関係がないので、誰も問題視をすることもなく、当然のことながら政府も全く関心がないのです。
しかし、将来的には人口減少社会になり、外人が移民として日本に居住するような環境にあるので、日本に居住している人すべてに写真付きの身分証明書を発行すべきではないでしょうか。
追記
たしかに、最近では写真付きのマイナンバーが発行されていますが、国民全員が常に携帯するような規則にはなっておらず、必要なときには持参するという極めて柔軟な制度なのです。しかも、このマイナンバー制度は常時携帯の義務対象ではなく、そのカドにはいろいろな情報が入っていて、単なる個人確定のためだけの身分証明書ではないのです。
追記 (2024/6.12)
日本は、写真付きの身分証明書を全員が持っていて、常に携帯する義務がないという、先進国の中では稀有の国なのです。
しかし、日常生活の中ではそのようなことは全然問題にならず、日本人は日本人として通用するのです。
ところが、現在では日本にも多くの外国人が住むようになっているので、時としては外国人に対して、警官が職務尋問することもまれではないのです。そのような時に日本に帰化して日本語も普通に話せる人の場合、警官はそれだけでは納得しないのが普通なのです。
このような環境に関して、いかのような質疑応答を考えてました。
「貴方は日本人ですかと聞かれたとしたとき」
でも、見ればわかるでしょ、ちゃんと日本語も話しますから。
いゃ、外観だけからでは分かりません。外国人でも日本人的な顔をしていて、日本語を話せる人もいますから。
でも、ちゃんと市役所に届けてあり、マイナンバカドも持っています。
でもそれには写真が付いていないので、貴方のものかどうかは分かりませんよね
でも、私は自動車の運転免許証を持っていて、そこには写真がついていますよ。
いや、でも運転免許証は国民全員が持っているわけではないのでですよ
でも、私はちゃんと戸籍に載っているので日本人なのです。
いゃ、戸籍には写真が載っていないので、その戸籍が貴方のものかどうかはわかりませんよ。
でも、私はここに生まれて育ち、住所も・・・です。
いゃ、それを証明するものはなにかお持ちですか。いゃ、持っていせんよね。ですから、新聞になにか問題がある日本人の記事の中では名前の後に必ず「住所不定」とカッコ書きでいつも書かれているのです。
これら以外にも似たような質疑応答は考えられますが、ともかく、これらの問題に関心がある施政者は一人もいないのです。
ところが、上記のようないろいろな証明書には肝心の写真が載っていないのですが、なにか問題がおきたときには、そのような書類で事が済むのです。これなどはまさに日本的ですね。
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