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2021年7月の記事

2021年7月 4日 (日)

ハ--フの心境

日本人が日本に居住し、日本人同士で結婚する環境下で生活してる場合には、ゴマンとある日本の法律の中で、全く関係がなく、不要な法律があるのをご存知ですか。 それは国籍法という法律なのです。たしかに、このような法律の存在は日本国内での日本人同士の結婚の場合には全く必要性がないという極めて例外的な法律なのです。

 

しかし、日本人が海外で活動しているときに、職業上何らかの制限に遭遇し、その国の国籍取得しなければならない時に、その国の外国籍を取得したとたんに、自動的に日本の国籍を失う子になっているのです、それが国籍法という法律なのです。その典型例はアメリカなどで研究に従事し、ノベル賞を受領した元日本人のことはあまりにも有名なのですが、日本にいる日本人にとってはそのようなノベル賞受賞者はいとも簡単に日本人扱いしているのが実情なのです。

 

ところが、最近では日本人の母親、或いはその反対の日本人の父親で国際結婚している家族がかなり増えつつあるのです。そのような国際結婚している家族の子供の場合に大きな問題となるのは国籍なのです。そのような国際結婚している良心の子供俗に言う「ハフ」なのです。

 

そのようなハフの人たちについての心理的、身体的などの問題点に関連した新聞記事になっていましたので、以下に転記してみました。

 

このようなハフの人たちの国籍に関連した心理的葛藤は海外で活躍し、滞在国での国籍を取得せざるを得ない日本人の国籍剥奪時の心理状態に相通じるものがあるのです。

 

 

「日本人」の基準は国籍か容姿か 大坂の快挙に当事者は
2018年10月24日
■忠鉢信一記者の目

 

 テニスの大坂なおみ(21)がシンガポールで開催されている女子テニス協会(WTA)ファイナルに出場しています。年間成績上位8人が出場するシーズン最終戦で、シングルスでは伊達公子、杉山愛に続き、「日本人」で3人目の出場。しかし全米オープン優勝が「日本人初」と騒がれてから、「日本人」という枠で大坂を語ることについて、様々な議論が起きています。

 

■二重国籍だったゼッターランドさんは

 

 日米の二重国籍の時期があり、米国代表で1992年バルセロナと96年アトランタの五輪2大会に出場したヨーコ・ゼッターランドさん(49)に、この現象について聞きました。スウェーデン系米国人の父と日本人の母を持つゼッターランドさんは、「○○人らしさ」に疑問を持ちつつ、記者会見で大坂が「私は私」と話したことに感心したそうです。

 

 大坂はハイチ系米国人の父と日本人の母を持ち、米国に住んでいます。褐色の肌、縮れた毛髪など容姿にはアフリカ系の特徴が見て取れます。シャイで純朴な振る舞いや、流暢(りゅうちょう)とは言えない日本語でインタビューに答える様子から、「日本人らしい」という評判がSNSやテレビ出演者の発言で広まりました。

 

 大坂は現在、日米の国籍を持っていますが、国別対抗のフェドカップで日本代表。2020年東京五輪にも日本代表で出場する意向と言われています。国籍法に従えば、22歳になる2019年10月16日の誕生日までに、米国籍を離脱するなど必要な手続きをしなければ、日本国籍を失う可能性があります。

 

 一方で、親などが外国出身の子どもが「ハーフ」と呼ばれることに差別を感じ、自分が何者かと悩む問題も知られています。アフリカ系米国人の父と日本人の母を持つ15年ミスユニバース日本代表の宮本エリアナさんは、白人系の「ハーフ」の友人が自殺したことをきっかけに、「人種差別とハーフへの偏見」に問題提起するため、日本代表に応募したことを公言しています。

 

 ゼッターランドさんも自分のアイデンティティーに悩んだ一人。「小学校に入ると陽子の顔はお母さんの顔と違うと言われた。米国人になってからも、日本人らしいと言われた。自分が何者なのかを考え続けた。気持ちが日本に傾けば米国を、米国に傾けば日本を否定した。結局はいつも自分を苦しめた。自分は自分でいいんだと肯定できるようになるまで時間がかかった。大坂さんには、いい助言者がいたのかもしれない。私からも、それでいいんだよ、と伝えたい」

 

 ゼッターランドさんは米国で生まれた後、6歳のとき両親の離婚で日本へ。当初は父が日本人でなければ日本国籍を得られず、米国人として半年ごとに滞在許可の手続きを更新していたそうです。1984年の国籍法改正で母親が日本人でも日本国籍取得が可能に。東京・中村高2年で日本国籍を得て、日本名を堀江陽子としました。

 

 高校バレーでスターになり、早大に進学した後、実業団の選手に交じってユニバーシアードの日本代表に入りました。しかしその間にも、22歳までに国籍を選ばなければならないということは考え続けたそうです。早大4年だった91年、翌年に迫ったバルセロナ五輪に出るため、米国代表のトライアウトに参加して合格。「五輪出場のチャンスをくれた米国に、自分なりに報いようと思ったのが米国籍の選択だった」

 

■「日本人」の定義とは

 

 ゼッターランドさんは96年から日本のVリーグでプレー。「Vリーグ女子で枠がなくなり、外国籍の選手がプレーできなくなったことがきっかけで、99年に引退した。そのときは複雑な気持ちだった」

 

 全米優勝後に大坂を「日本人らしい」と持ち上げる声に対する違和感は、日本人の父とスペイン人の母を持ちスペイン国籍を選んだ俳優の城田優さんらが発言しています。ゼッターランドさんも、快挙に便乗している人が多いのではないかと感じるそうです。

 

 「大坂さんの容姿や話し方と、あなたが考える『日本人』がどれくらい一致しているのかと聞きたい。容姿や話し方は関係ないという人が、日本にどれくらいいるのか」

 

 ノーベル文学賞を英国籍のカズオ・イシグロさんが、同物理学賞を米国籍の南部陽一郎さんや中村修二さんが受賞したのを、「日本人」の受賞数に加えるのと同じ矛盾も浮かび上がります。「日本人」の基準が国籍でないのなら、定義はなんなのでしょうか。

 

 「大坂さんの快挙を通じて、『日本人』という言葉がどんな意味を持つのか、考え直す機会になってくれれば」。ゼッターランドさんはそう話しています。(忠鉢信一)

 

 

 

 

 

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