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2020年11月の記事

2020年11月18日 (水)

ドイツのVermisstという放送番組

何処の国でも同じことの一つに養子制度があります。
色々な環境から、生まれた子供を手放さなければならないことは何処の国にもあるのです。その結果、小さい子供の時に養子に出さなければならない家庭の存在も世界共通なのです。

 

最近の朝日新聞に以下のような記事がありました。

 

血のつながらない両親の子となる特別養子縁組で育った若者らが当事者団体をつくった。当事者同士がつながりにくいなか、やっと出会えた仲間。養子に対する社会の支援は乏しいため互いに支えあう。同じ境遇の子たちに「僕らを頼って」とも呼びかけている。
 10月12日夜、3人が団体のマークについてオンラインで相談していた。代表の会社員男性(24)が「テーマは出自を愛する、集い灯(とも)す。イメージする色って何ですか?」と尋ねると、女性は「凜(りん)とした、信念を表すような色がいいかな」。もう一人の女性も相づちをうち「オレンジみたいな、暖かい色もいいかも」。
 当事者が集まり、ほのかに明かりをともす――。自分たちで立ち上げた団体「Origin(オリジン)」の活動理念のひとつだ。Originは出自などを意味する。
 特別養子縁組の多くは子どもがごく幼いうちに成立する。血のつながりがないことを、いつどのように告げるかなど、デリケートな対応は養親に一任されている。しかし、行政の支援は乏しく、養親や養子同士が出会える場もほぼない。 男性は高校生のとき、両親と血がつながっていないことを知った。

 

親からの虐待や貧困などで保護された子どもたちは全国に約4万5000人。その大半は施設で暮らしています。一方、欧米では養父母や子どもを預かる里親の家庭で育てるのが一般的で、日本も「施設から家庭へ」の転換に動き出しています。現状や課題をまとめました。詳しくは18日朝刊解説面「New門」で。(隆) https://pic.twitter.com/njXgeB65oP

 

この記事にあるように欧米では養子制度が日本よりかなり進んでいます。例えば、ドイツではいろいろな事情から幼い幼児を養子に出さざるを得ない事情から、里親が引き取ることは別に珍しいことではないのです。

 

しかし、このような人間的な里親の元で大きくなり、成人になった時に心理的に、私の実の母親は何処にいるのだろうかとの気持ちがよいてくるのはある意味では自然の成り行きかみしれません。そのような時に何十年もたった時点で実の母親、或いは姉弟などを探すことは個人的に歯極めて困難な場合が多いのです。

 

 

前述のoriginの記事の中では実の両親への想い、が語られていませんでしたが、ある時期、環境に置かれると、もしかしたら実の母親、或いは両親に会いたいとの想いが生じるのではないでしょうか。

 

実は、ドイツのテレビ局がVermisstというタイトルの番組を毎週一回放送しているのです。この番組は養子として成育した人たちが、ある年齢に達すると実の母親、や父親に会いたくなるという心理的葛藤が生じるのですが、個人的にそのような過去の養子経緯を調べることは殆ど不可能なのです。
ちょうど日本でも、戦後まもなく、「尋ね人」とのラジオ番組がありまして、戦争中、或いは戦後混乱期に交信が無くなった人たちを探すことを目的とした放送番組がありました。私も、戦争中の集団疎開で小学生として地方に集団疎開したのですが、その時の寮母さんの親切が想い出され、このラジオ番組を利用してその寮母さんを探したことがありました。結果的には、その寮母さんの住所が判り手紙のやり取りをしたことを覚えております。
ですから、実際に養子になったという事実を知った時と、そのご成人になって、ある日、実の母親、両親が誰だったのかと言う心理状態になることは直接には関係がないかもしれませんが、ある一定の年月が経つと新たに別な心境状態になることが多く、不思議でもないのです。
しかし、実際に養子に出されてからもう何十年もたっていて、またどのような環境下で養子になったのかとの書類にも限界があり、個人的に実の親を探すことはいろいろな意味で不可能に近いのです。

 

ところが、ドイツではこのVermisstという番組がそのような人たちの手助けと言う観点から、当の本人にインタビュしていろいろと書類や、話を元に世界中に探しに行き、実際に実の母親などを探し当て、面会にまで扱ぎつけるという番組なのです。ともかくVermisstの番組チムがドイツから、アメリカに行ったり、メキシコに行ったり、ともかく世界各国に行って実情調査をして、実の母親、などを探すだすというある意味では遠大、費用の掛かる番組なのです。
ドイツで、なぜそのような番組があるのかと言いますと、多くの例では戦後まもなくドイツに駐在していたアメリカ兵の間に生まれて、何らかの事情から実の父親がアメリカに帰ってしまったとか、外国からドイツ人家族に養子として受け入れられ、ドイツで育った人たちが、成年後のある日に、実の母親などに会いたいとの心情が湧き出るのは当然なことなのです。

 

https://www.rtl.de/cms/sendungen/real-life/vermisst.html

 

この番組はドイツ語ですが、例え、ドイツ語が分からなくとも、十分に理解できると思います。ともかく、最後には泣けるようなシ-ンで終わります。もっとも、この番組では小さい時に分かれてしまった姉弟を探すこともあります。

 

追記(2020 Dec)

つい最近に、Youtubeiに似たような母親捜しの例が載っていました。これは日本人孤児がアメリカに養子として渡り、長年の後に自分の実の母親を探しに、ある大学の先生の手助けで日本に来て実の母親の墓参りを果たすことが出来たのです。涙なしでは見られないものです。それに加えで、、いろいろな人の涙の感想がなされているのですが、なんとこの感想の数がものすごく全く終わりがないみたいの長さです。皆さんもぜひ観てください。

 

https://www.youtube.com/watch?v=4Do4TsXwsZc

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