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2018年1月の記事

2018年1月22日 (月)

クイズ万華鏡

クイズ万華鏡 (その15) (バ-ゼル日本人会2018年新年会クイズ)

1)メリケン粉(小麦粉)という名前はどこから来たのでしょうか? Weizenmehl hat auf Japanisch einen anderen Namen “Merikenko“. Woher stammt dieser Ausdruck ?
  ①日本の地方方言から aus einem Dialekt in Japan □
  ②英語から aus American English     □
  ③中国語から aus chinesischem Wort    □

正解は(2)  明治時代に誕生したことばで、アメリカから輸入された小麦粉の呼び名として、アメリカン粉がなまってメリケン粉となったもの。あまり使われなくなったことばだが、すこし前までは小麦粉と同義語のように使われる場合も多かった。色が白く品質がよかったので、国内で製粉した粉(うどん粉とよばれていた)とは別種と考えられたが、その後、この区別が忘れられ、小麦粉の別名のようになった。

2) シベリア鉄道は ウラジオストックからモスクワまで走っていますが、その距離きどのくらいなのでしょうか ?
Wieviel km faehrt die sibirische Eisenbahn zwischen Wladivostok und Moskau ?
① 5000 km    □
②  7000 km    □
③  9000 km    □

正解は「シベリア鉄道の長さは9288 km」  

3)スイカの原産地はどこでしょうか? Woher stammt urspuerngliclich die Wassermelone ?
① 南米 Suedamerika   □
② 東南アジア Ostasien     □
③ アフリカ Afrika     □

   正解は「アフリカ」と スイカの原産地はボツワナ

4)江戸時代に女性が眉を剃っていたのはどの様な意味があるのでしょうか。 In der Edo-periode in Japan: aus welchem Grund hatte die Frau ihre Augenbrauen abrasiert ?
①  子供が出来た時  bei der Geburt eines Kindes  □
②  結婚した時 beim Heiraten            □
④  離婚した時 bei Scheidung            □ 
   正解は「子供が出来た時」

5)世界で一番小さい国は Von den folgenden Staaten, welcher ist der kleinste ?
①  バチカン   Vatikan     □
②  サンマリノ San Marino     □ 
③   モナコ Monako      □

  正解は「バチカン」

6)アメリカの国旗には赤い横筋模様があるが何本ですか Wieviele rote Querstrstriche hat die amerikanische Natinalfahne ?
① 13 本      □    
②   11本      □
③ 9本      □
  正解は「13本」、独立時の州の数を表している。 

7) アラスカとハワイがアメリカに併合されたのは  Hawaii und Alaska; Wer wurde als erster ein amerikanischer Staat ?
① アラスカが先   Alaska  □   
②  ハワイが先 Hawaii □
③  両方とも同時 beide gleichzeitig □
   正解は「アラスカ」  アラスカは1867年にロシアから購入、 ハワイが併合されたのは1898年 

8) ハワイには多くの日本人とその子孫が住んでいますがなぜなのでしょうか  Warum leben so viele Japanstammende Hawaijahnerer in Hawaii ?
①ハワイは観光地なので多くの日本人が行き、そこに定着したからViele Touristen sind dort geblieben  □
②ハワイ王国の時代に日本人の移住が求められたから Der damalige Hawaiikoenig hat Japaner kommen lassen  □
③戦前から日本からの移民が多かったから Bis jetzt emmigrieren noch immer viele Japaner nach Hawaii   □
   正解は「ハワイ王国の時代に日本人の移住が求められた」

9) クリスマスのころになるとあの紅色の「ポインセチア」が至るとこらに飾られます。この植物の原産地はどこなのでしょうか。
 Woher stammen die roten Weihnachtsterne „Poinsettia“
①  メキシコ Mexico    □ 
②  ブラジル Brasilien   □
③   サルデニア Sardenien  □
   正解は「メキシコ」

10) ではこのポインセチアという名前はどこからきたのでしょうか。 Was bedeutet der Name „Poinsettia“ (roter Weihnachtsstern) ?
① 原産地の地名 Landname   □
② 人の名前 Personenname  □
③ 都市の名前 Dorfname   □ 
   正解は「人の名前」 9世紀にアメリカの政治家「ポインセット」氏がこの植物を米国に持ち帰り、クリスマスの観葉植物として広まった。この政治家の名前に由来。

11) オリンピックが開かれたブラジルのリオディジヤネイロの名前はどこから来ているのでしょうか Woher kommt der Name „Rio de Janeiro“ (Brasilien) ?
①  その土地古来の名前 Name der Ureinwohner   □
②  ブラジルに最初に来たポルトガル人の名前 Name des Portugesen, der erstmals nach Brasilien gekommen ist   □
③   はじめて最初の見つけられた川のポルトガル語 Flussname         □
   正解は「川の名前」  ポルトガル語の一月の川という意味。 1502年の一月にホルトガル人がこの地を発見。入口の狭い湾を川と勘違いして名付けた。

12) 2016年に開業した上海タワに備え付けられた三菱電機のエレベタの速度は地下二階から119階まで(565メトル)何秒で上ったのでしょうか
Wie schnell (Meter pro Sekunde) ist der Lift im hechsten Gebaeude in Shanghai (gebaut 2016)
①  ca.30 秒   □
② ca.50 秒   □
③   ca.80 秒  □
   正解は「55秒」(最高速度は秒速1080 メトル)

13) 世界三大料理(The Three Grand Cuisines)には伝統的には中華料理、フランス料理、が入っていますが、三番目の料理は何処なのでしょうか
  Die drei sogennanten „Grossen Kuechen“ sind chinesesiche und franzoesische und welche ist die dritte ?
① トルコ料理を指す    Tuerkische   □
② 日本料理 Japanische    □
③  イタリア料理 Italienische  □ 
   正解は「トルコ料理」

14) クレオパトラの涙と言われているワインの産地は ?    Woher kommt der Wein mit dem Namen „Traenen der Cleopatra“ ? 
      ① トルコ Tuerkei    □
② ジョジア Geogien   □  
④  エジプト Eegypten □
   正解は「ジョジア」

15) 世界で一番値段の高いミネラルウォタ-(ca.4000.yen/1.5 liter)は何処で売られているのでしょうか?
   Wo findet man das teuerste Mineralwasser (ca.4000.-yen/1.5 liter) in der Welt ?
① アイスランド Island  □
② 日本 Japan   □
③  グリンランド Groenland □
   正解は「日本」  世界一高価なミネラルウォーター」という触れ込みで販売されている裏磐梯の「五色水」という水のお値段は、6リットルで1万6800円。(1.5 lit = 4000 YEN)  明治21年(1888年)7月、磐梯山の大噴火で破壊された自然は10年足らずで緑が回復しました。驚異の復元力は、山の土壌に含まれている高濃度のゲルマニウムよると考えられています。1985年に磐梯朝日国立公園裏磐梯高原の極々限られた場所だけに湧き出る天然有機ゲルマニウムイオン水が発見されました。しかし、ゲルマニウムの含有量が多いだけでは、名水とは言えません。それは、同時に不純物や有害物質も多くなるからです。しかしこの湧き出る清水は、不純物が少なく、水質検査基準の数々の項目を全てクリアし、世界レベルの最上級のミネラルウオーターそれが、「五色水」なのです。「五色水」は天然の有機ゲルマニウムイオンを1リットル中21mg含む、世界で最も貴重なミネラルイオン水です。この含有量は自然水の約20,000倍以上であることがわかっています。

16) 人間の頭の重さは平均するとどのくらいあるのでしょうか Wie schwer ist der Kopf des Menschen in % zum Gesamtkoerpergewicht ?
 ① 体重の 5%    □
② 体重の 10%   □
③  体重の 15%   □
  正解は10%  人体の頭部の重さは成人で体重比で約10%だと言われていますので、体重50キロの人の頭部の重さは5キロとなりますくらい

17) 日本語ではKurbisのことをカボチャKabochaと言いますがこの名前は何処から来たのでしょうか? Woher stammt der japsnische Name „Kabocha“(Kuerbis) ? 
   ① 国の名前 Landname  □
   ② 市の名前 Stadtname □
   ③ の名前 Personenname  □
       正解は「カンボジャ」

早食い文化からの卒業

咀嚼能率向上には早食いを止めること

高齢者の“かむ力“向上に関した記事が新聞にありましたが、確かに高齢者になると歯が欠けたり、かむ力が弱まったりします。そのためにもかむ力を維持する努力は自分の歯を維持するのと同様に良いことなのです。

しかし、もっとも重要なのは咀嚼能率と咀嚼回数には相関関係があることなのです。毎日の食事に際し、毎回の咀嚼回数を増やせば増やすほど咀嚼能力も自然に向上するのです。いくら“かむ力“向上のための訓練をして咀嚼能力を向上させても、咀嚼回数が少なければ少ないほど“かむ力“は向上せず、むしろ低下しがちであり、また健康的ではないのです。

残念ながら日本人の多くは早食い習慣が常習化しており、その結果として長期的に見れば咀嚼能力は自然と低下してしまうのです。私は毎回30回の咀嚼を実行していますが、当然のことながら咀嚼能率もかなり大きいままになっています。さらにそのような咀嚼により食事の味を満喫できることなのです。ただ、毎回の咀嚼回数30回を実行していて困るのは友人と一緒にレストランでの会食の場合、出された食事を食べ終わるのがいつも私は最後の最後になってしまうことなのです。

2018年1月 7日 (日)

薬局と動物(たとえば、カエル.)の関与

薬局と動物(たとえば、カエル.)の関与

薬局の歴史をたどると薬用植物が必ず出てきますし、いまだに漢方のように植物由来の医薬品が厳存します。もっとも、歴史的には植物以外の動物、鉱物なども以前にはある程度使われていましたが、現在ではそれらに由来する医薬品は殆ど存在しなくなっているようです。

特に広義の意味での動物が直接使われている例は通常の医薬品、特に西洋医学では皆無に近いのですが、歴史的に考察すると意外と我々が知らないこともあるのです。

例えば、犬があります。おそらく殆どの人は薬局と犬と、どんな関連性があるのだろうかと疑問に思う人もいる筈です。ところが、歴史的に見ると中世期欧州では犬が「歩く薬局」と称されていた時期があるのです。なにしろ犬はスイスやドイツでは昔は「歩く薬局」と呼ばれ、犬の肉はいろいろな病気に効くとされていたそうです。

そうなると蛇が薬用としていろいろと今でも中国、韓国、日本などで利用されているのとそれほど変わりないことになります。もっとも、現在ではそのような犬の利用は全く考えられず、ましてや犬食が存在する韓国や中国が非難される時代になっています。なお、この犬肉料理に関しては私のこのブログにも詳しく書かれてあります。

昔は日本でも馬肉は子供の寝小便に効果があるとか、馬油はヤケドに効くとかいわれ利用されていたのです。こうなると洋の東西を問わず、人間誰もが考えることは同じで、似たようなことがなされていたのが、時代とともに一部ではそのような慣習が廃れてしまっていると理解するのが正しいようです。勿論そこには近代薬学の進展に伴いいろいろな化学医薬品が登場し、そのような動物由来の医薬品は忘却の彼方に追いやらりてしまっています。

 したがって、そのような過去の歴史を知らない時代になっているのが現実なので、薬局とある種の動物が深く関連していたことなどはよほど詮索好きの人以外には完全に忘れられているのです。

 その一つの例として、蛙があります。

 日本でも薬局のシンボルとか、興和薬品の製品のシンボルとして蛙の絵や像が使われているのですが、それには歴史的な意味があるのです。もっとも、日本でこのカエルが薬局関係で使われたのはそのような歴史的ないみから使われたのでなく単なる語呂遊び的な感覚(ケロリと治る、のような)から使われたようです。

 1700年代にはドイツでは蛙そのものが薬局で扱われており、蛙の卵の塊から得られた油(oleum spermatis ranarum)が薬局で治療目的で売られていました。そのほかにも卵の塊から作られた貼り薬(emplastrum de spermate ranarum)も使われていました。このように当時の欧州ではそのような油などが薬として使われていたのです。でも考えてみれば日本でも「ガマの油」というものがありました。

Sperma, Ranarum, Froschlaich.

Das Froschlaich ist in vorigen Zeiten als ein vortrefflich kühlendes Mittel berühmt gewesen, und man machte davon das bekannte Froschlaichpflaster, emplastrum spermatis ranarum, welches, wenn der Laich mit gemeinem Oel abgekocht ist, vorzüglich wider die Verbrennung dienet, wo es die Schmerzen stillet, so es kalt übergelegt wird. Einige nehmen auch die ganzen Frösche, und drücken einen Saft daraus, welcher gleichfalls sehr kühlend seyn soll, doch der Thermometer wird an diesem Safte so wenig als an dem Laiche eine größere Kälte zeigen. Der Froschlaich kann blos zu klebrichten Pflastern und Salben genommen werden
[Joseph Jacob Plenck, Materia chirurgica oder Lehre von den Wirkungen der in der Wundarzeney gebräuchlichen Heilmittel, Wien 1777]


そのような歴史があるので、医薬品と蛙との結びつけをイラスト風に描いた絵を興和薬品が使うことは理に叶っているのですが、意外と日本ではそのような歴史的詮索がなされていないので、上記のような説明は日本語検索しても何処にも見当たりません。

ですから、ドイツとかスイスの薬局には現在でも蛙Froschが薬局の名前として使われている例(Frosch Apothek)がかなりあるのです。日本語にするとまさに「カエル薬局」になります。


その他にも、最近の報道によりますと、例えば、南米に生息する毒蛙から出されているいわゆる毒にはいろいろな薬理作用があり、"万能薬"とみなされる可能性が高く、いろいろな研究が進んでいるのです。(Welt N24, Gesundgheit Kambo, 25.10.2016)(https://www.welt.de/gesundheit/article158944039/Kambo-das-Wundermittel-aus-dem-Giftfrosch.html)

なお、参考までに記しますと、フランス料理には蛙が出てくるのです。しかし、スイスではそのような料理は禁止されています。

もっとも、周知のように薬局とかWHOなどの紋章などによく蛇の絵が使われていますが、これは古代ローマで疫病がはやったとき、 アスクレビオス、 ラテン語ではアイスクラビウス. Aescuーapius、 に祈ると、 この神は蛇に姿を変えて口一マを訪れ疫病を鎮めたという伝説があるそうです“. 蛇は脱皮を繰り返すことから蘇生の象徴とされ、 医神アスクレピオスも蛇が絡みついた杖を携えていたそうです。ですから蛇は病を治し、病人を蘇生させるという意味の蛇が薬局とか病院などのシンボルとして使われているとのことです。 ...

2018年1月 6日 (土)

私の言語心理学(1)

辞典的には、心理言語学(psycholinguistics、または言語心理学)は、人間が言語を獲得する過程について研究したり、言語の認知処理、言語の生成過程や方言の出現など、言語学の中でも特に人間の心理的過程と結びつけて研究する言語学と心理学の中間の学問である、と説明されています。

このような分野の研究はあまりなされていないようですが、私があることに気が付いたことがあり、なんとなく言語心理学というような表現がとっさに浮かんで、調べてみると上記のような説明が見つかったのです。

この「あること」とはどんなことかと言いますと、たまたまある人を長らく見ていなかったのですが、ある時その人を遠くから見つけて、ああ、あの人だと一瞬理解したのです。この人はイタリア人で、私とは時折イタリア語で会話を交わしていたことがあるのです。その人を見た一瞬、すぐそばにいた人にぶつかったので、通常の場合にはフランス語のPardonという言葉が出てくるのですが、この瞬間には普段は全く使われてないイタリア語のScusi (ごめんなさい)というイタリア語の単語がとっさに出てきたからです。つまり、イタリア人という一瞬の理解の中では脳の細胞にイタリア語に一瞬切り替えらていたのかもしれません。その結果、その瞬間には普通の状態では全く使わないイタリア語の単語が一瞬他紙の脳細胞から飛び出したわけです。

私の家庭内での日常語はドイツ語なのですが、以前に長いことイタリアに滞在し、結果的にはイタリア語は私の最初の外国語であるので、今でもイタリア語が頻繁に出てくるのです。そのわけは、フランス語を習うというよりは慣れるという意味で毎日のようにフランス語のテレビも見ているのですが、多くのフランス語の単語はイタリア語の知識から理解できるのです。

たまたまある医学雑誌に、幼児に話しかけるときに顔や身体をさすったりしながら話しかけると、その幼児の言葉の習得が早いという事が報告されていました。これなども言語心理学領域の対象になるのではないでしょうか。

2018年1月 4日 (木)

医師の(も)不衛生: 医師の白衣はなぜいつも前開きなのか ?(**)

医師の(も)不衛生

 

医者はほとんどの場合、白衣を着ていますが、あれは何のために着ているのでしょうか。おそらくほとんどの人は衛生上の目的で医者は白衣を着ているものと理解していると思うのですが、意外と知らない事実が最近の医学雑誌に発表されています。

 

いずれにしてもあの白衣は本来はちゃんと前ボタンをかけて白衣を正しく着るべきなのですが、多くの医者は前ボタンをまったくかけずに白衣が前開きなのです。特に、テレビに出てくる医者のほとんどはあの白衣は前開きなのです。でもこのような状況に関しては日本医師会などは全く無関心なので、テレビとか映画の影響で病院の若い医師などは白衣は前開きにしておくのが格好いいと思っているのではないでしょうか。このような現象はまさに世界共通で欧米のテレビに出てくる医師のほとんどが、つまり99.9%が白衣は前開きなのです。このことは何も日本のテレビに限らないのです。欧米のテレビのいろいろな劇映画的なプログラムに出てくるほとんどすべての医師の白衣は前開きなのです。つまり、テレビで放映されているいろいろな物語に出てくる医師の役割をしている俳優のすべてが白衣は前開きなのです。これは世界各国共通なのです。こうなると、では実際の病院などで働いている医師の白衣の着方はどうなっているのか知りたいものです。

 

最悪の場合には白衣をぜんぜん着ていない場合もあるのです。いずれにしてもあのような前開きで白衣を着用しているほうが格好が良いのかも知れません。まぁ、相対的に見て白衣を前開きにして病院内を歩いている医師が多ければ多いほどその病院の衛生的観念は低いものとの判断は出来るようです。

 

 このことに関連して最近発表された二つの論文には極めて驚くべき事実が述べられています。

 

Infection Control and Hospital Epidemiology Band 35,S.107,2014
May Clinic Proceedings Bd.89, S.291, 2014

 

まず、一般的には人間の体内には1.5kgの細菌が存在するのです。もちろん、体表、腸内、などに存在する総細菌の重量なのです。確かに、腸内の大半は細菌の塊であり、糞便はその大半が細菌なのです。最近では健常者の糞便を治療目的で第三者に移植する方法が導入されているのです。

 

一般的に、医者が患者を診るという行為は出来るだけ衛生環境を考慮していなければならないのです。患者は何らかの疾患をもっているので、ある意味では身体の免疫能が低下しているので、そのような患者に接する医者は出来るだけ清潔な状態で患者に接しなければならないのです。

 

ところが、医者の多くは何の目的で白衣を着ているのかとの認識がかなり低いのです。あれは伊達に着ているのでもなく、また医者としての専売特許でもないのです。このような観点から、前記の論文では医者が白衣の下に着ている洋服の衛生度、たとえばネクタイは70%の医者はまったく洗濯にだしていないとのことです。ある意味では白衣から覗いているネクタイは細菌の塊かもしれませんよ。さらに、医者が着ている白衣の洗濯度は平均すると11日間も洗濯に出していないとのことです。

 

最近、あるサイトにこのことに関連した調査が報告されていました。この調査によると、
日常診療で着る白衣などの洗濯頻度を尋ねたところ、「毎日」は男性(1518人)で12.3%、女性(239人)で18.0%、「2-3日に1度」は男性24.8%、女性33.5%で、「2-3日に1度」以上の頻度は男性計37.1%だったのに対し、女性では計51.5%となっていました。

 

それと似たようなことはあの聴診器なのです。あれもほとんど消毒はされずに何回と無くそのまま使われ、さらに医者によってはあの聴診器を首にかわしているのも非衛生的なのです。つまり聴診器を首から掛けて診療している場合があるのですが、首から聴診器をかけるのは感染対策上よくないのです。もっとも、病院では聴診器の身体に当てる部分を毎回消毒しているところや、入院患者の場合には患者専用の聴診器が置かれているところもあるので、一概にはなんとも言えません。

 

このように医者に診てもらうときに肝心の医者がそのような不衛生の状態であることを患者は意外と気がついていないのです。ある意味では医者は患者に細菌感染を無意識的にしていることにもなるのです。しかし、現実にはこのような不衛生状態がもたらす影響は極めて小さいので、患者としてはそれほど気にすることは不要かもしれません。でも患者は病人であり、場合によっては免疫能が低下している可能性もあるので、医師は必ず清潔な白衣を着て、ちゃんと前ボタンをかけるべきなのです。

でも、以前に医療界で「患者様」なる表現が使われていましたが、本当にそのような考えがあるのだとすると白衣を前開きにして診察すること自体が「患者様」には申し訳ないと考えるのですが、最近はそのような「患者様」なる表現はいつのまにか消えてしまっているようです。

 

なお、このボタンかけは相手、つまり患者に対して正しく向き合う、という気持ちも必要なのです。例えば、紳士が背広を着ているときは多くの場合、前ボタンはかけていませんが、演説するときとか、偉い人の前に出るときには改めて前ボタンをかけます。たとえば、テレビなどでの会見の様子を注意してみてください。何かを説明したりするときとか議会などで演説するときとか、あるいは偉い人と会談するとき、など今まで背広の前ボタンをかけていなかった人の多くは、改めて前ボタンをかけて演説とか会見をするのが普通なのです。これは間接的に相手に対して正しい衣装という感覚から必ず前ボタンをかけることなのです。

最悪なのは、一部の医師は「患者様」なる表現を無意識に使っていることもあるようですが、上記の政治家などの会合前の動作のことを考えると、「患者様」の前でも気を正して、白衣のボタン掛けをしてほしいものです。もっとも、最近は患者様なる表現は完全に消えてしまっています。

 

同じことは、上記のようなたんなる衛生的見地からではなく、やはり医師と患者という人間関係から、患者に向かうときは白衣の前ボタンくらいはかけるべきなのですが、多くの医師はそのような感覚で患者に対しているとは考えられないのです。ある意味では、そのようなだらしがない白衣の着方は、ある意味では患者を見下しているともとらえることもできます。以前に、「患者様」のような表現が使われたこともありますが、これほど患者を馬鹿にした表現はないのです。そんな表現よりも、患者に相対するときは白衣の前ボタンをちゃんとかけて、対応すべきなのですが、・・・・・。

極端に例になるかもしれませんが、もし男性がズボンの前開きのチャックを閉めていなかったらどうなるのでしょうかね。

 

追記(2018 Oct)
似たような問題が指摘されているのは病室の区切りをつけるかカテ-ンの衛生状態が報告されています。

 

病院で患者のプライバシーを守るために間仕切りとして使用されるカーテンが、危険な薬剤耐性菌の温床となりうることが、マニトバ大学(カナダ)のKevin Shek氏らによる研究で示唆されていました。
「American Journal of Infection Control」 2018/ Sept)

 Shek氏らは今回、マニトバ州の州都であるウィニペグのヘルスサービスセンター熱傷/形成外科の病棟で使用されている、クリーニングしたばかりの間仕切り用カーテン10点を対象に細菌の汚染レベルを調べた。このうち4点は4つのベッドが配置された大部屋(4床室)で、4点は2つのベッドが配置された部屋(2床室)で、残る2点は患者や看護者が直接には触れないエリアで使用されていた。なお、これらのカーテンの汚染レベル調査は21日間にわたって実施され、 その結果、クリーニング後に所定の場所に吊るされて以降、カーテンの汚染レベルは徐々に悪化し、14日後までに調査したカーテンの88%で患者に重篤な状態をもたらす可能性があるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出されたとのことです。

 

つまり、病室の間仕切に使われているカテンは患者や病院関係者が無造作に触るので細菌汚染の可能性が高いとのことです。

 

追記(2023 Nov)

 

最近の記事によると、最近では看護婦のナ-スキャップを感染対策上の理由から廃止するようになっているとのことですが、そのような屁理屈から言えば、医師の白衣も、上述のように、廃止すべきかもしれません。

もっとも、大きな病院で働いている医師は白衣を着る前に、背広等を特別の衣類に着かえていますが、問題はそのような特別な衣類の洗濯度でもあるのです。

 

 

 

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