朝鮮の歴史的、地理的立場を正しく理解する
朝鮮の歴史的、地理的立場を正しく理解する
朝鮮の歴史的、地勢的背景を熟知していないと、現在の韓国、北朝鮮の問題を正しく理解できないと思われます。最近の韓国の外交で、韓国が中国寄りになったり、アメリカ寄りになったりと右往左往していることが日本の識者とかマスコミから軽蔑感で論じられています。
確かに現在の韓国の外交政策を見ていると自国の都合のよい方向にいつでも臨機応変的に変えているので、外から見るとまさに身勝手な振る舞いとしか思われないのです。
一般的に、なにごとにも原因と結果あるのですが、ほとんどの人、政治家、マスコミなどは結果だけから物事を判断してしまうのが一般的なのです。これはある意味では致し方がないのかもしれません。その身近で、端的な例は刑罰があります。盗んだ、殺したなどはある事実の結果なのですが、司法社会では結果が重要視され、その原因は二の次、三の次なのです。確かに、司法の場では裁判という場所で原因がある程度考慮されて、判決に影響を与えることはありますが、相対的には結果がきわめて重要なのですが、そのような原因の詮索究明はほとんど軽視されています。
同じように国際間の争い、つまり戦争、は結果のみが重要視され、なぜそのような結果になったのか、なぜそのような状況に引き込まれたのかとの究明は刑法の場合よりも国際的にはほとんど無視されているのが一般なのです。つまり、戦争になった原因はあまり究明されず、また多くのひとは知らされてはいませんし、また一般的には知ろうともしません。
その結果。結果論だけで判断され、日清戦争、日露戦争などは攻め込んだ日本が悪いとなるのです。太平洋戦争もアメリカ、英国、オランダなどの日本包囲網の結果なのですが、もそもその原因は問題視されず、結果的には真珠湾攻撃で日本がすべての罪になって居るのです。
このような短絡的な思考を正しく理解させてくれる本が最近出版されました。それは石平氏の最新著『韓民族こそ歴史の加害者である』で、そこにはまさにそのような歴史的経緯が詳細に述べられているので、新鮮な話になるのかもしれません。
このような内情を知らない我々は、ここでも原因はあまり問題視されず、結果としての日清、日露戦争という結果のみが取り上げられて理解しているのではないでしょう。また多くの歴史家もそのような結果論的な視野にたって理解、解説している人が多いのではないでしょうか。つまり、日清戦争や日露戦争は日本が仕掛けた侵略戦争だ、となるのです。
しかし、歴史的事件などでは歴史的な原因論的な理解がないと、朝鮮人が行動していることに対して、多くの日本人は驚きを以て対朝鮮理解を持つのですが、彼らの本質を熟慮していれば別に驚くことではなく、冷静に対処できるのです。現在のように韓国と日本とでの間ではいろいろな問題が介在しますが、冷静に考えれば、いずれも韓国から引き起こされている問題なのです。勿論、すべての場合で韓国が悪いということではないのですが、日本人と朝鮮人とでは考え方がきわめて大きく異なること自体への理解が日本人には必要なのです。
そのような意味でも『韓民族こそ歴史の加害者である』はまさに多くの日本人がほとんど理解していない朝鮮人の考え方、外交などを知る推薦の本かもしれません。
もっとも、別な視点から朝鮮半島を考察すると、朝鮮は歴史的にもねまた地勢的にも不安定な環境にある、いゃ、そのような環境は避けてらないのかも知れましれません。つまり朝鮮半島は中国、ロシア、そして日本という国々に囲まれており、臨機応変的な外交政策を実施しないと生きていけない宿命にあるのかもしれません。ですから、最近の韓国のように、中国寄りになっているかと思うと、アメリカに媚を売ったりしていること自体が、朝鮮の地理的、歴史的運命と理解すれば、何も現在の韓国の外交政策に日本が苛立ったりする必要はなく、傍観せざるを得ないのかもしれません。
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