アジアインフラ投資銀行(AIIB)と孔子学院との共通性
アジアインフラ投資銀行(AIIB)と孔子学院との共通性
現在問題となっている中国主導のAIIBについて多くの国が参加している中で、アメリカと日本だけが参加を見合わせている。
この問題に関連して中国は当然のことながらその運営の主導権を握っているので、ある意味では中国の考えにその運営が左右されることは避けることは出来ないはずである。したがって、アメリカが極めて慎重になっているのは当然であるが、日本の場合はアメリカへの顔立て、そしてアジア開発銀行との兼ね合いもあってその参加を見送っている。
ここで考えてみると似たような事態は中国が主要国の大学内に孔子学院を設置していることがある意味では似たような状態ではなかろうか。
孔子学院が各国の主要大学内に設置されたのはすべてが学問的見地からとの前提でそれぞれの大学が大学内に喜んで設置したのである。ところがその後になってそれが設置されている大学の行事や政策に関連して中国の意向に合わない場合にはその開催、運営に横槍を入れて明確な反対、抗議を行い大学当局の顰蹙を買ったのである。
たとえば、孔子学院が誘致されている大学がダライラマの学内での講演を企画すると中国が横槍を入れてその開催を中止させているのである。これと似たような大学内行事に中国が直接干渉するようになり、アメリカでは大学内に設置されている孔子学院を排除する例が続発している。
日本でも早稲田大学などに孔子学院が設置されているが、今のところそのような問題は表面化されていないようである。
つまり、上記のAIIBもこれと似たような状態になるのではなかろうか。素人的に判断してみるとこの銀行からの融資は中国に敵対しているような国、中国の政策にあわない国には投資をしない、ということが起きないのだろうか。或いはその逆に中国の戦略的目的にかなった国には積極的に融資を進めるのかも知れない。
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