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2013年6月 7日 (金)

日本語は難しい (4)  「ひとつ」は1だけではない

日本語は難しい (4)
 「ひとつ」は1だけではない

「ひとつ」という単語は簡単に1という数を念頭においた意味に使われているのが普通ですが、数とは全く関係がなく、副詞的に「どうか」のような意味に使われることがあるのです。例えば、ある提案をした時に、上司がその線で行きましょう、のような意味で「ひとつ、よろしく頼むよ」と発言することがあります。この場合は数は全く関係ないのですが、そのような副詞的用法という国語理解能力がないととんでもないことになることがあるのです。

ある商社の社長が商談で米国に行ったときに、その社長は英語ができないので日本語でスピーチし、部下が訳し、最後の締めくくりくらいは英語で、と思ったのか、その社長が商談の最後の時にわざわざ英語で「One please」と言って終えたそうですが、誰もその意味がわからなかったのは当然なので、部下が後で社長にどうしてそのような発言をしたのですかと聞くと、得意げに「分からんのか。ひとつ、よろしく、だよ」を英語に訳したのさ」、と得意げに言ったそうです。これは「どうかよろしく」と同じ意味なのです。

こうなるとまさに笑い話ですが、この社長は「ひとつ」という日本語での使い方が、副詞的用法であることは全く気が付かず、数の「ひとつ」と理解し、One pleaseと言ったのでした。この社長は英語、日本語ともその知識は幼稚園並みなのかもしれません。

このほかにも「挨拶ひとつできない」のような日本語を英語に訳すとどうなるのでしょうか。

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