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2010年6月の記事

2010年6月 8日 (火)

花粉症と蜂蜜 (***)

花粉症に悩んでいる人はかなり多いと思います。私も過去五年近く花粉症に悩まされるようになりました。それ以前は全く花粉症とは関係がなかったのが、どういう身体の変化なのか、ともかく三月末から五月にかけて中程度の花粉症になりました。どの花粉が原因なのかはパッチテストをしていないのでわかりませんが、ひどい時は目がすこし痒くなることもあります。

一年前にインタ-ネット検索で、花粉症の予防に蜂蜜がよいという情報を読んで、さっそく昨年の五月から毎日ためしに蜂蜜を食べるようにしてみました。その結果かどうかは分かりませんが、今年の春になってほとんど軽症化し、あまり花粉症を気にしなくとも済むようになりました。完全に花粉症と縁が切れたということは言えませんが、ほとんど気にならなくなったことです。それでもテラスのような花粉のたまり場を箒で掃除すると一時的な花粉アレルギ様症状が出ますが、それも一時的で収まります。今年も継続して来年の春の結果待ちというところです。

ただ、この蜂蜜療法の難点は正真正銘の蜂蜜であること、出来れば自分の住んでいる地域で採られた蜂蜜であることが必要です。つまり自分が罹っている花粉症の花粉と同じものが蜂蜜の中にあることが絶対条件です。ただ、このような条件が満たされている蜂蜜を探すのは通常の手段では不可能です。したがって、広い地域からの花粉を含んでいる可能性の高い蜂蜜を二種類くらい交互に毎日食べるのも一つの方法かも知れません。

医学的にも花粉エキスの舌下投与が花粉症の軽減に役に立つことが証明されていますので、これと同じ原理ですので、だまされたと思って試みる価値はあると思います。私は朝食に紅茶をたくさん飲みますが、その時に砂糖の代わりに蜂蜜を小匙に四つ程の量を毎日食べています。ともかく砂糖は全然使わずに蜂蜜だけにしています。砂糖はできるだけ使わないようにし、その代わりに蜂蜜を使うことは身体にも良いのです。
最近ではこの原理に基づいた花粉エキスの舌下免疫療法が見直されています。

なお、舌下免疫療法は1日1回の服用でも、効き始めるのに1~2年かかるとされている。なお、花粉症の減感作療法に用いる舌下液はあくまでも予防効果を期待するもので即効は望めず、花粉抗原に対するアレルギー反応を起こしにくくするのが目的であるので、通常、数年使用を継続するとされている。 したがって、ある意味では蜂蜜療法と同じ原理である。ただ、蜂蜜療法の場合には自分がどの花粉にたしてアレルギーなのが分からない場合におすすめできるかもしれない。

しかし、この舌下療法に関しての報告の中に、「その治療を、3~5年、毎日コツコツやっても、完全に治る人は20%程度」とありますが、もし毎日確実に実施していれば治療率はかなり高いと思います。このような低い結果がどのような患者群でのデタなのかによってもその効果は大きく左右されるからです。花粉症の舌下免疫療法は確かに時間がかかりますので気長にやるしかないのです。最近の新しい舌下療法でもスギ花粉症の原因であるアレルゲンを長期間投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげることができます。それでもこのようなフタらしい療法でも治療は、3年以上続ける必要があります。

それから日本ではスギ花粉症が大きくとりあげられているので、場合によっては花粉症、いこるスギ花粉症、と理解されている傾向が強いと考えられます。ですから、一番重要な花粉症の治療は、まず第一に自分はどの花粉に対してアレルギ-なのかを知ることなのです。

もっとも、花粉にはスギやヒノキ、ブタクサのように風で運ばれる「風媒花粉」と蜜蜂や昆虫などが媒介する「虫媒花粉」があります。したがって、通常の蜂蜜には風媒花粉が混入してくる確立は低くなるかもしれません。また、養蜂家達は花粉を集めることを目的として、蜂の巣箱の入り口を狭く低く作ることで、花粉がこすりとられて、風媒花粉が蜂蜜の中に入る可能性が低くなることもあります。ですから、一概に蜂蜜が花粉症の予防につながるといってももしあなたがスギ花粉にたいしてのみ過敏症であるとすると市販の蜂蜜はあまり花粉症の予防には効果がないかも知れません。もっとも、市販の蜂蜜の種類によってはどこの蜂蜜とわかる絵がかいてあるのもあり、もし森林からの蜂蜜だとするとスギ花粉も混入しているかもしれません。

スギ花粉症の場合には市販の「みつばち花粉」のようなものの方が効果があるかも知れません。蜂蜜専門店にいけばこの「みつばち花粉」だけを集めた球状の小粒の瓶入りが売られていますので、こちらも蜂蜜と一緒に毎日摂取すると効果がはっきりします。これは花粉そのものだけを集めたものです。いずれにしても一番確実なことは自分が何の花粉でアレルギーであるかを知ることによりその対策もより明確になります。

この蜂蜜療法はまったくの副作用がないのが特徴ですので、初めて花粉症に罹ったような場合にはいろいろな蜂蜜を交互に使うことをお勧めします。理論的には花粉症も人間の免疫機能の低下と関係がありますので、自分の免疫機能を高めることも必要です。この免疫機能向上のことに関しては次の本が参考になります。
   三石 厳 「医学常識はウソだらけ」

なお、注意しなければならないことは花粉症の治療といっても、花粉症そのものをなくすのか、或いは花粉症に起因するアレルギ-症状をなくすのかという、全く次元の異なった二つのやり方があります。花粉症に起因するアレルギ-症状が治ったから、花粉症が治ったと早合点はしないことです。いろいろなところに私はこうして花粉症を治しました、との宣伝記事がありますが、それらのほとんどは花粉症によるアレルギ-症状が治ったのであって、翌年にその方法を忘れたらまた花粉症になるのです。いずれにしても、抗ヒスタミン剤のようなものの投与は単なる対象療法で、予防、完治には全くつながらないことを銘記すべきです。

 

追加情報(2010/12/15)
   最近の研究ではバナナを食べると花粉アレルギ-を引き起こす物質の量が減少し、花粉症の症状が改善される可能性があることが動物実験で確認されました。動物実験でのバナナの量を人に換算すると一日に三本か四本くらいだそうです。いまだ臨床的には確認されていませんが、花粉症の症状が出てきたら試すのも一つの方法かもしれません。これは東京理科大の谷中教授の実験です。なお、これは花粉症の予防にはなりません。
それから、バナナには免疫機能を向上させる作用があるのですが、不思議なことに新鮮なバナナではなく、皮が黒くなったような古くなったバナナにその作用が高いとのことです。

 

追加情報(2013/01/29)
最近の開業医に対するアンケト調査で舌下免疫療法のことを知らない医師が半数弱の46%もいることがわかりました。この花粉症の舌下免疫療法に関するアンケート結果をみると意外と一般医は知らないようで、驚きました。ある意味では開業医はクスリで症状改善できると簡単に考えているひとが意外と多いのです。

  それにしても、花粉症の治療、予防についてインタネットを検索すると実に素人的な情報があふれているのに気がつきます。花粉症は生活習慣病だから食生活を改善し、ビタミン剤を服用すれば治るとか、クスリ治療ですべてが治るとか、ともかくものすごい量の不確実情報があふれています。

  なお、花粉症の人は外出から家に戻ったら、必ず食塩水で鼻孔を洗うことです。たしか、薬局に行けばそのようなスプレ-タイプの食塩水が手に入ると思います。

追加情報(2014 Jan)
この記事を書いたのが、2010年でしたが、2013年ころから全く花粉症からオサラバであることに気が付きました。つまり、私の花粉症は二年近くの蜂蜜療法で完全に治ったことになります。私の場合はパッチテストをしていないので、どの花粉に対してアレルギ-であるかはわかっていません。

もっとも、最近は、口に薬液を含む新しいタイプのスギ花粉症治療薬が承認され、アレルギーのもとになる花粉エキスを舌の下に垂らし、徐々に体を慣れさせる仕組みで、既存の注射薬よりも患者の負担が少ない。ですから、自分はスギ花粉であると断定できる人はこの市販薬で治療したほうが最適です。

追加情報(2014 Aug)
最近の情報ではやっとスギ花粉症への舌下免疫療法が今秋にも可能になるとのことです。
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_227908_--_206701_--_10

 

いずれにしても、軽症ないし中程度の花粉症の人は正しいハチミツを毎日摂取することにより花粉症とおさらばすることが出来るのです。いままでいろいろな飲み物に砂糖を使っていた人は砂糖の代わりにハチミツを使うことです。ただこの気の長い療法の唯一の欠点は自分がどの花粉に敏感なのかを知ることと、それを含んだハチミツを探すことが出来るかどうかなのです。地方に住んでいる人の場合にはその土地でとれたハチミツを使えばほとんどの場合、問題がないのですが、都会に住んでいる人の場合には都会でハチミツが生産されるわけではないので、花粉症治療にはやや難しいかもしれません。

 

追加(2016 March)
最近、「花粉症も、油を替えた食生活で治ってしまいました。我が家では10年前に娘のアトピー治療のために植物油を替えました(連載記事『植物油を断てば体調や病気が劇的に改善!現代人は「油まみれ」の食生活に要注意?』参照)。サラダ油をやめ、アマニ油やえごま油のみにしました。市販のマヨネーズも買わなくなりました。すると、同じ食事をしていた筆者の花粉症も治ってしまいました。」の記事がありますが、これは花粉症の症状を軽快、ないし消失させるのであって、花粉症そのものをなおすのではないのです。ですから、このような油を摂るのをやめればまた該当の花粉症が出てくるのです。つまり、花粉症そのものを治すのか、或いは花粉症起因の症状を治すのかとの区別が必要なのですが、結果だけで判断しているに過ぎないのです。

追加(2021 July)

私は、毎朝の朝食はバンと紅茶なのですが、紅茶はハチミツとレモン一個を使っています。紅茶の量はかなり大きいカップにに配分であり、その中に砂糖の代わりに沖縄の黒砂糖、そしてレモン一個を搾って使っています。つまり毎日、ハチミツレモン紅茶を飲んでいます。レモンを一個全部搾り取るので、その酸味を低下させるためにかなりのハチミツと黒砂糖が必要になります。

ところが最近に、いろいろな健康方法の一つとして「蜂蜜レモン水」の効果が色々な所で報じられています。こんな簡単なことががん予防になるとか。色々な疾患治療にも効果があると報じられています。もし関心があれば「蜂蜜レモン液」で検索してみてください。

ともかく、毎朝、レモン一個を搾り取って、紅茶にいれて飲むのですが、そのようなことをしている人は皆無なのかもしれません・

追加 2024 April 最近は、スギ花粉症がかなり増えているとのことですが、スギ花粉を含む蜂蜜があるのでしょうかね。ともかく地元の蜂蜜をさがすことが大切です。もっとも、スギの木は現在では日本全国にあるので、日本の蜂蜜なら問題ないでしょう。

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