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2010年1月の記事

2010年1月31日 (日)

英語心理学

日本人が英語を勉強して困ることのひとつにいろいと似たような英語表現がそれぞれすこしずつニュウアンスが異なることです。そのような微妙の違いは外国語として英語を勉強する日本人にはなかなか理解できません。私はこのような違いを英語心理学と名付けています。例えば、以下のような似たような表現の違いを正確に教えてくれる本は殆どありません。

 

  associated vs. related

 

  frank vs. obvious (frank vitamine deficienty vs obvious vitamine deficiency)

 

  trust me vs. believe me vs. do my best vs. count on me vs. leave it to me

 

などがあります。

 

以前、朝日新聞の「私の視点」欄に「重い語感」について記者の方が書いていましたが、ご覧になっていない方には何らかの参考になりますので、ここにその要約を転記いたします。

 

要は、沖縄基地問題に関連して、鳩山首相がオバマ大統領に;Trust me;という表現を使ったことに対する日本人と英語国民とでの受け取り方が違うとのことです。

 

これらを私なりに理解すると次のようになります。

 

きわめて確約度が高く、もし実行しなかったら破綻、破局するに近く、確約度はそれほど高くない、期待度はかなり高い、つまり、鳩山さんが沖縄基地問題で「まぁ、私に任せておいてください」のような意味で使ったのでしょうが、英語の表現の意味することはなかなか意味深長で、日本人が完全に理解するのは難しいようです。もっとも、その逆もあり、日本人独特の表現「前向きに対処します」を相手に正しく伝えるのはこれまた極めて困難です。この表現をつかった日本人の心理状態を正しく理解していないと英語では相手に伝わりませんし、誤解を招く可能性は極めて大です。

 

つまり、外国語としての英語を理解する日本人にとってはこれらの表現のそれぞれの持っている意味合いというものを正しく理解することはかなり難しいのです。そのような発言の背景にある微妙な心理的な変化を感じ取ることは日本人にはかなり難しいと思います。

 

このようの場合、ただ英語の表現を日本語に訳しても、その意図することを理解しないととんでもない日本語になってしまうこともあり得るのです。

 

たとえば、同じ表現でも、それが使われている状況次第では日本語的な理解もかなり異なることがあります。ある日本人が海外で欧米人が頻繁にThank you, Danke schoen, Merciなどをあらゆる機会にいとも気軽に使うのをみて、彼らは本当に心から感謝してそのように言ってるのかと、疑問をなげかけていましたが、そのような表現でも使われている状況によっては、ただ単に「ありがとう」だけではなく、「いゃ、本当に助かりました」のような意味で言っている場合もあり、またその逆にそれほど深い感謝の気持ちはなくとも、日本語感覚での「どうも・・」に該当することもあるのです。

 

たしかに、一般的に見て、日本人はそのようなThank you、つまり「ありがとう」などの表現は全く他人に対してはまず言わない、いや、言えないのです。そのような日本人の心理からすれば確かにその日本人が言ったように、彼らは本当に感謝しているのだろうか、と自問することにもなるのです。このような相手の心理状態を短い英語表現から感じ取るのは日本人には極めて困難なのです。

 

このThank youという表現は日本人、ことに日本の男性にはなかなかいえないものの典型例化もしれません。

いゃ、日本人、殊に日本人男性はなかなか簡単に「ありがとう」という表現を使えないのです。欧米人では一つのことをしてあげるごとに「ありがとう」という言葉が出てくるのですが、これはなかなか真似ができないものなのです。

2010年1月29日 (金)

成田国際空港検問所の検問体制は噴飯もの(*) やっと廃止に !!!!

成田成田空港検問所の危機意識

 

   昨年暮れのアメリカでの航空機テロ未遂事件は空港、航空機内でのテロ対策を100%保障することの難しさを改めて我々に認識させたよい教訓になった筈である。ひるがえって、我が国の空路の表玄関である成田空港入り口での検問体制を考えたとき、その危機意識の低さに唖然とするのは筆者だけだろうか。なお、現在の成田空港運営は従来の公団組織から成田国際空港株式会社として経営されている。そもそもこの検問所は空港建設時の反対過激派対策として設けられたものであり、その年間維持費は100億円以上にものぼるとされている。

 

 

   しかし、この検問体制を実際に経験した者にとってはいかにこの検問がきわめて形式だけのものであり、そこにはテロ侵入の警戒、防御という観点が完全に欠如していることに気がつくはずである。筆者のように海外と日本との間を頻繁に行き来し、何回もこの検問所での検問体制を経験しているとそこには全く危機感がないことに唖然とするものである。例えば、都心から空港バスでこの検問所を通過するときに、警備員がバスの中に入ってきて、身分証明書や旅券の提示が求められる。理論的には旅客の場合には航空券の提示を求められる場合があると規則上はされているが、この航空券の提示を求められたことはいままでに全くない。それは当然で、バスの乗客の中には見送りの人もいる可能性があり、そのような見送り人と旅客との区別することもまったく意義がない。したがって、実際には旅券を提示するのが一般的であるが、見送乗客の人の中には旅券あるいは身分証明書を携帯していない場合もある。とくに女性の場合で運転免許証をも持っていない人も稀ではないので、まずそのような人の場合にはほとんど口答だけで問題なく空港施設に入ることができる。

 

 

   さらに、問題なのは警備員による旅券の検査のやりかたである。彼ら警備員は提示された旅券をチラッと見るだけでおしまいである。そこには実際の顔と顔写真との比較は全くなく、しかも、有効期限などはまったく見ていない。したがって、期限切れの旅券とか偽造の旅券などを見破る技能は全くなく、したがってそのような旅券を提示してもまず100%見抜かれることはあり得ない。さらに最悪なのは、バスに積んであるトランク類の検査は検査というよりはその存在を確かめる行為としか考えられない極めて形式だけのチェックである。したがって、もしテロリストが爆発物をトランクなどに入れて空港施設内に持ち込もうとしても全く問題なく持ち込めるのである。今までにそのような事態が発生していないのがまさに驚きである。これほど無意味な検問はある意味では世界の笑い物の対象になるくらいである。つまり、現在の成田空港入り口での検問では空港施設内にテロ爆発物などを持ち込むことはまったく簡単なことである。もし、将来何か事態が発生したときには「想定外」となる。

 

 

   現在では空港反対派と空港関係者との関係は極めて友好的で、反対派による過激な行動が起こることはまず皆無であることが指摘されている。そのこともあってか、検問所維持の理由として昨今では空港反対派対策からテロ対策という口実に切り替わっているようであるが、以上に指摘したような状態では全くその意図は無視されているのが現実である。もし、本当に空港施設内へのテロ組織の侵入を防ぐのが主目的ならば成田空港以外でも羽田空港、関西空港などの国際空港でも同じような空港施設に入る前の検問体制を敷くべきである。

 

 

    つまり、成田空港での検問目的を初期の反対派対策からテロ対策へと方向転換しているのも全くの詭弁にすぎず、施設、権益保持の口実以外のなにものでもない。したがって、このような検問体制は全く不要そのものであると考えられる。なお、一部の報道によると、最近はこの検問所の廃止に向けて検討されているとのことであるが、当然であり、速やかなる決断、対処が求められる。しかし、現実にはお題目だけで全く進展がないのは成田国際空港株式会社の役員構成を見れば明らかである。

 

 

    なお、海外から空港に到着すると最近では乗客全員が課税対象品の有無にかかわらず税関で「携帯品・別送品申告書」の提出が義務化されているが、この申告書にでたらめな氏名、住所を書いても別に旅券と比較照合することもなく、全くの形式にすぎないことをも指摘したい。なお、税関当局にたいしてこの点を私が書面で質問したところ、答えとしての公式の説明では「この申告書の提出はテロの未然防止や麻薬・覚せい剤等不正薬物の密輸阻止を図りつつ、迅速かつ適正な通関を行うため、日本に入国する乗客全員が「携帯品・別送品申告書」を提出すること」との回答であったが、このような申告書の提出がテロ対策と結びつく可能性は全く考えられず、空港入り口での検問と同じ状態であり、とても危機管理の専門家がみたら最悪の対策であり、全く意義のないものである。
むしろ本当にテロ対策ならば空港に行く車、人を検問するのではなく、日本、つまり東京に入る人たちを厳重に検査することがテロ対策になると思うのですが、現在は全くその逆で日本から出て行く人を検査しているのです。

 

 

(なお、本稿は朝日新聞の「私の視点」に2009年末に投稿したが、私が朝日新聞からの採用通知の前にこのブログに載せてしまったので、公開済みと判断され、紙面には載らなかった。なお、投稿してから一年たっても空港の現状は以前と何らの変化もなく、旧態依然の検問が続けられている。まぁ、現在の管理会社には多くの天下りが存在しているので、そう簡単には廃止はできないのでしょう。)

 

しかし、この成田空港での検問ときわめて対照的なのは羽田空港です。羽田空港には24時間体制の空港警備中隊がテロ警戒しているのです。でもどうして成田と羽田とでの警備体制が異なるのでしょうか。

 

 

追記 (2011/06/25)
  もし成田空港内でテロ騒ぎが発生したら、おそらく空港管理会社はそのような事態の発生は福島原発のように「想定外」という表現で答えるのかもしれない。

 

 

追記(2011/08/06)
成田空港建設を巡る「成田闘争」の象徴とされ、45年にわたり空港用地内に残っていた建設反対派の団結小屋「天神峰現地闘争本部」が6日、千葉地裁の強制執行により、姿を消した。これで長年にわたっての成田闘争は終わったことになるので、この際に成田空港の検問も廃止にしてはどうだろうか。この検問はもともと成田闘争に対処するために造られたからである。

 

 

追記(2011/09/20)
  最近の朝日新聞(2011/7/26)に福島原発の放射線管理区域に入る作業員に今後は顔写真入りの作業員証を持たせることにしたとの報道があり、したがって、テロ対策にもつながるとの記事になっていました。それにしても今頃になってそのような「テロ対策」を考えるなんて、なんと日本は天国なのでしょうか。成田空港と言い原発区域といい、ともかく二言目には「テロ対策」という大義名分が付加されますが、その実態を知ったらそのような対策は絵に描いた餅だと思うのです。日本人は身分証明書というものに対する概念が全くないので、仮にそのような顔写真付きの身分証明書が示されても、チラッと見るだけで終りになるからです。その結果、もし何か事件が起これば福島原発並みの「想定外」になるのです。

 

 

追記(2012/10/13)
 この問題に関し最近私が直接関連機関に問い合わせたときの返事を以下に転記します。はたして何年後はこの検問が廃止されるのでしょうか。

 

 

鈴木 様

 

成田国際空港ホームページへアクセスいただき、ありがとうございました。

弊社では、成田空港周辺において空港に反対する過激派集団が未だなお活動を続けていることから、空港の安全確保のため、関係機関との連携を図りつつ、お客様のご理解とご協力をいただきながら、本人確認と危険物等の持ち込み防止として、セキュリティチェックにご協力をいただいております。
今後、成田空港の国内線の充実等によりお客様の増加していく中、国内他空港と同様、空港入場時のセキュリティチェックがないことが周辺より望まれていることは認識しております。
当社としましては、安全な空港運営を維持していくことを前提として、お客様の快適性の向上を図るため、ノンストップゲート化に向けて関係機関と協議を行っていきたいと考えております。お客様には、大変ご不便をおかけしておりますが、何卒、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
平成24年10月2日
成田国際空港株式会社
空港運用部門 保安警備部

 

 

追記(2012 10 21)
今日の読売新聞によるとやっとこの検問施設の廃止の動きが表面化したようです。でもその実現にはあと何年くらいかかるのでしょうか。

 

追記(2012.12.02)
今回も成田空港への出入りに空港行きのバスを利用してバスの窓から一般車両の検査を観察していて唖然としたのは通常の乗用車の検査で警備員が車の後ろに廻り、後ろ窓を軽く外から中を覗いてみるだけでOKなのです。これにはまったくあいた口がふさがらないのです。いったい何のために検査しているのでしょうか。これは検査ではなく、覗き見で終わりなのです。、ある人が東京はスパイ天国と言及していましたが、私に言わせると日本、東京はテロリスト天国だと断言できます。いずれ、何らかの機会にテロ事件が発生すれば、いろいろな人たちがコメントするのでしょうが、成田空港検問所をそのような人は一度も経験したことが無いのでしょう。

 

追記 (2015 Sept)
最近になって成田空港への入り口の検問所がないのに気がつきました。
成田国際空港第2ターミナルへ入る道路の検問所も廃止.去り他のです。 成田国際空港は1978年5月20日の開港以降、37年続けられてきた身分証の検問を3月30日の正午に廃止した。
やっと廃止されたのです。これでこのブログの記事の役割も終わりました。メデタシ、めでたしです。

 

 

追記(2020 Jan)

最近のゴ-ンさんの日本脱出に関して以下のような体験談が載っていました。

 

日本の空港はザルのようなものだ、ゴーン氏の脱出と私の体験談

https://miu.ismedia.jp/r/c.do?1b4P_PiC_2a6_sds

 

これを読むとまさに当時の成田空港での検査も似たようなもの、いゃ、むしろそれ以上の悲惨な検査体制でした。

 

追記(2020 March)

最近の新聞に、新潟の原発施設に社員が他人のID cardを使って不正に中央制御室に入ったことが問題視されていましたが、その時に現地の警備員が不振に思ったのですが、そのまま制止しなかったことが報道されていました。しかし、このような体制、警備のいい加減さ、は成田空港のことで十分に証明されていたのです。でも、なぜそのような事態が相変わらず現在でも続いているかとの原因は、警備員は現地のおじさんが採用されているので、国際感覚ゼロ、警備感覚ゼロ、なのが普通なのです。失礼になるかもしれませんが、田舎のおじさんが警備員に採用されているからなのです。

 

 

 

 

 

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